アトピーと乳酸菌

アトピー性皮膚炎とは、全身の色々なところに「かゆみのある湿疹」ができることが特徴の皮膚の病気です。

アレルギー体質の人や皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られ、湿疹とかゆみで良くなったり悪くなったりを繰り返します。

アトピー性皮膚炎は人の免疫機能が異常反応を示した時に起こる症状で、体内に悪いウイルスなどが侵入してくると免疫細胞が働いてウイルスを攻撃して退治します。

その際に同じウイルスに対しての抗体（IgE抗体）を作るのですが、この抗体が過剰に作られたりすることでアレルギー反応を起こしてしまいます。

つまり「IgE抗体」の生産量をコントロールすることが、アトピー性皮膚炎の症状を抑えるのに重要となってきます。

そのためには免疫細胞が集中している小腸の環境を整え、免疫細胞のバランスを正常に保つことが大切です。

腸内環境を整える代表的なものに乳酸菌がありますが、実際に乳酸菌を摂った人の「血中IgE抗体量」を調べたところ、乳酸菌を全く摂っていない人に比べて「IgE抗体」の量が少なくなることがわかっています。

また妊婦さんやその生まれてきた子供に一定期間乳酸菌を与え続けると、アトピーの発症率が低くなることもわかっています。

乳酸菌は主にヨーグルトや発酵食品に多く含まれていますが、いまはサプリメントでも気軽に摂ることができます。

アトピー性皮膚炎の症状を抑えたり、発症させないためにも乳酸菌のチカラを試してみてはどうでしょうか。